DENTAL TREATMENT

むし歯治療

虫歯は自然治癒することはありません。可能な限り痛みに配慮した治療を提供いたします。

INTRODUCTION

虫歯の痛みを感じてからでは遅く、早期発見が大事です。

虫歯は自覚症状があるのに「まだ大丈夫だろう」と放っておくと、やがて痛みがひどくなり眠れなくなるほど症状が悪化してしまいます。そのため、虫歯治療は早めに受け、その後は定期検診に通うことが大切です。また、虫歯は自然に治癒することがない病気です。痛みや違和感を感じて「虫歯かも」と思った方はぜひ一度検診を受けることをお勧めしてます。

/ 「虫歯になる原因」  /

虫歯菌たちがもっとも好むエサは糖で、砂糖、果糖、糖質、糖分と、様々な種類の糖があります。虫歯菌が好む糖の中には、私たちの主食に含まれる炭水化物も含まれています。

 

 

炭水化物は人体のエネルギー源となる糖質と、エネルギー源とはならない食物繊維が混ざった栄養素です。食物繊維は虫歯菌の栄養にはなりませんが、糖質は虫歯菌のエサになります。

 

炭水化物をはじめとした糖の摂取をやめることが出来れば、虫歯菌を増殖させたり、虫歯菌が酸を出しにくくすることが出来るのではないかと考えられますが、逆に考えると炭水化物を摂取している限り、甘いものを断っても虫歯予防には余り効果がないのではとも思えます。

 

そのように考えると、人間の口の中は虫歯菌にとっては最高に住みやすい環境といえます。人間の食べ物には炭水化物が豊富に含まれているからです。

/ 「虫歯の予防法について」  /

虫歯の予防はどうやったらいいの?

虫歯を予防するためには、虫歯になる要因に対してのアプローチが必要です。

 

以下の3つのポイントを抑えて虫歯になりにくい歯にしていきましょう。

 

 

①歯垢を出来る限り除去する

歯垢がたまりやすい場所は虫歯の出来やすい場所です。歯の表面は唾液で洗われるので歯垢はたまりません。

 

歯垢がたまりやすいとされている場所は以下のようなところです。

 

  1. 奥歯の噛む面の溝
  2. 歯と歯の隣り合う面
  3. 一番奥の歯の後ろ面
  4. 親知らずが傾いて生えているところ
  5. 歯周病で歯肉が下がってできた隙間
  6. 歯並びが悪く歯が重なっているところ

 

これらの場所は特に気をつけて歯磨きしましょう。市販されているプラークチェッカーと呼ばれる赤い染め出し液を使うと、磨き残しが赤く染まるので、普段磨けていない部分が良く分かります。

 

 

②シュガーコントロール

現代人の食事は、加工された炭水化物や糖質が過多になりがちで、それだけで虫歯のリスクは高くなります。

 

虫歯を予防するためには、糖分の量を控えるだけではダメで、摂取する頻度を少なくすることが大切です。

 

殆どの食事には砂糖などの糖分が含まれているため、一度食べ物や飲み物が口に入ると、歯垢の中にいる細菌が糖分を代謝して酸を作り、歯面を酸性に傾け歯を脱灰します。

 

唾液の力などにより、食後30分ほどでお口の中は中性に戻りますが、再び何かを飲食すると酸性に傾いてしまいます。つまり、ダラダラと飲食し続けていると、pHが酸性で、歯が溶かされる時間がずっと続いたままになります。

 

頻繁に飲食を繰り返したり、ダラダラ食べ続ける、飲み続けると虫歯になりやすいということを覚えておきましょう。

 


③歯質の強化、唾液の作用

歯質自体を強化して酸に対する抵抗性を高めるには、フッ化物が有効です。虫歯のリスクの高い方は、必ずフッ化物配合の歯磨き剤を使いましょう。

 

また、唾液が酸性に傾いた環境を回復させてくれますが、夜寝ている間は唾液が出る量が極端に低下します。そのため就寝中は、お口の中で菌が繁殖しやすく、虫歯が進行しやすい時間帯なので、就寝前には飲食しないようにしましょう。就寝前に必ず歯磨きをすることで、就寝中に虫歯になるリスクを減らすことが出来ます。

 

以上の①から③に気をつけて、生活習慣を改善し、虫歯を予防しましょう。

/ 虫歯の進行度ごとの治療方法  /

初期虫歯

歯の表面が少し溶けてきている状態です。まだ穴が空いていないので、痛みは伴いません。

エナメル質内の虫歯

歯の表面のエナメル質が溶け始めた段階の虫歯です。痛みの自覚症状はありません。虫歯の部分だけを削って詰め物を入れて治療します。

象牙質の虫歯

歯の大部分を構成している「象牙質」という組織にまで虫歯が到達している状態です。冷たいものや甘いものを食べると歯がしみて痛みます。虫歯部分を削ってつめ物を詰めて治療します。

神経まで達した虫歯

象牙質の内側の歯髄にまで虫歯が達したものです。この段階では、歯髄に細菌が進入し激しい痛みを伴うことがあります。日常において、なにもしていなくてもズキズキとした痛みを感じるようになります。神経を取り除く治療を行い、かぶせ物を被せて治療していきます。

歯の根っこまで達した虫歯

この段階ではすでに神経が死んでしまった状態です。痛みは軽減しますが、歯を構成する組織のほとんどが溶けてしまい、歯の原型がなくなっています。かぶせ物ができない場合は抜歯後、インプラントや入れ歯治療を行う必要があります。