歯ブラシの選び方・使い方について

こんにちは、福井県福井市手寄の歯科医院 英歯科です。

今回は歯ブラシの選び方、使い方について解説していきます。

種類が沢山あって歯ブラシ選びに悩む、歯ブラシの正しい使い方がいまいち分からない、などといったお悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

今回のブログではそんなオーラルケアのお悩みをお持ちの方の手助けになれるよう、出来るだけ分かりやすくお話ししていこうと思います。最後まで読んで頂けると嬉しいです。

歯ブラシの交換頻度はどれくらいがいいの?

本題に入る前に、まずは歯ブラシの交換頻度についてお話しします。2〜3ヶ月に一度、半年に一度、中には一年に一度しか交換しないという方もいるのではないでしょうか?

結論から言うと、1ヶ月に一度は交換するのが理想です。

歯ブラシの毛はある程度使用するとコシが無くなって毛先が開いてしまい、またその状態の歯ブラシでは歯垢を除去する力も大幅に下がってしまいます(毛先が開いた歯ブラシは、新品の歯ブラシより歯垢の除去率が4割落ちるという研究もあります)。それだけでなく、毛先が開いた歯ブラシで歯磨きをすることは歯や歯茎を傷めてしまう原因にもなります。

1ヶ月で歯ブラシを交換してしまうのはもったいないと感じるかもしれませんが、毛先が開いた状態の歯ブラシで頑張って磨き続けても頑張りの結果が出ない『もったいないオーラルケア』になってしまいます。

ライオン歯科衛生研究所調べ

いつもの歯磨きをワンランク上に!
〜歯ブラシの選び方・使い方〜

<歯ブラシの選び方>

店頭にたくさん並んでいる歯ブラシ、どれが良いのか迷いますよね。そんな歯ブラシですが、実は分かりやすい特徴があるんです。それはズバリ、歯ブラシの毛先です。

歯ブラシの毛先は

①テーパー加工

②ラウンド加工

の2種類に大きく分けられます。それでは、この2種類について順番に解説していきます。

①テーパー加工

テーパー加工とは歯ブラシの毛先が細長くなっている歯ブラシのことです(画像は超先細タイプ)。

毛の先端が細くなっているので、狭いところや段差、ヘコミのある所に毛先が届きやすいのが強みです。歯と歯茎の間に毛先が届きやすく、また歯や歯茎への刺激も少ないので、歯周病ケアをしたい方や優しい磨き心地が好きな方にオススメの歯ブラシです。

②ラウンド加工

ラウンド加工とは歯ブラシの毛先が丸くカットされている歯ブラシのことです。

こちらは歯の表面の歯垢を落としやすいのが強みです。また、噛み合わせ面もブラシの角を使って磨けるので、歯列が整っている方にオススメの歯ブラシです。

テーパー加工とラウンド加工、皆さんはどちらの歯ブラシをお使いでしょうか?お気に入りの歯ブラシがあるとそればかり使いたくなる所ですが、今回はいつもの歯磨きをワンランク上にするためにもう少しお付き合い下さい。

画像提供 歯愛メディカル

<歯ブラシの使い方>

上記で解説した2種類の歯ブラシですが、実は…

どっちも使って欲しいんです!

磨き上がりや磨き心地に合わせて歯ブラシを選んで頂くことはもちろん良いことですが、いつもの歯磨きを簡単にグレードアップできる歯ブラシの使い方を順番にお話ししていきますね。

先に解説したようにテーパー加工とラウンド加工では、磨くのを得意とする歯の部位が異なります。そこでオススメしている使い方が、まずはラウンド加工の歯ブラシで歯の表面を磨き、その後にテーパー加工の歯ブラシで細かい部位をフォローしてあげるという使い方です。そうすることで、普段の歯磨きの効率もクオリティも格段にアップします!

・気をつけること

しかし、歯を磨くに当たって気をつけていただきたいことが2点あります。

1点目

それは、テーパー加工の歯ブラシを使う時に毛先を歯周ポケットに無理やり突っ込んで磨かないということ。無理に磨こうとすると歯茎が傷む原因になり、また歯茎が痩せて歯根が露出する原因にもなってしまいます(歯根が露出すると虫歯にもなりやすくなります)。

そのため、テーパー加工の歯ブラシを使う時は毛先を少し上向きに歯間に差し入れ、上下左右に細かく動かして歯磨きをしましょう。そうすると歯茎を傷めずに歯磨きができます。

なかには「歯周病予防のために」と無理に磨こうとする方もいますが、歯周ポケットの奥を歯ブラシで綺麗にするのは至難のワザ。逆に虫歯になりやすくなってしまう場合もあるので、歯周ポケットの中のお掃除は歯医者さんにお任せください!

2点目

「ゴシゴシ磨き」はやめましょう!

真面目な方や力が強い方が陥りやすいのがゴシゴシ磨きの磨き過ぎです。しっかり磨いてくださるのは素晴らしいことですが、ゴシゴシ磨きのせいで歯が削れてしまったり、歯茎が痩せてしまうことがあります。

知らず知らずのうちに力が入ってしまう方は毛先が柔らかい歯ブラシを選ぶのがオススメです。
また、最近は力の入り過ぎを音でお知らせしてくれる歯ブラシがクリニカさんから発売されています、気になられた方は一度ホームページをご覧ください。

↓クリニカさんのホームページに飛びます♪

https://clinica.lion.co.jp/product/pro_brush.htm

・歯磨きを一日トータルで考えよう!

ここまで2種類の歯ブラシを使って、と解説してきましたが、毎回の歯磨きでいちいち持ち替えるのは大変ですよね。そこで、次は使い分け方法を解説していきます。

まず大前提として、歯垢が歯にくっつくまでには約18時間かかると言われています。つまり「1日1回綺麗に歯磨きができれば大丈夫」ということなんです。

ですが、1日分の歯垢を1回の歯磨きでしっかり取り除くのは少し難しいですよね。そこで大切なのが歯磨きの質を1日トータルで維持できるようにするということです。

具体的にどういうことかというと

①忙しい朝はラウンド加工の歯ブラシで効率よく歯の表面を磨く
→歯の表面全体を磨いて爽快なお口で1日をスタートしましょう!

②昼食後や出先ではテーパー加工の歯ブラシで歯間のお掃除
→歯間にポイントを絞って朝の歯磨きで出来なかった部分のお掃除を、歯に挟まったものも取れてスッキリしますよ♪

③夜は両方使ってじっくり丁寧に
→テレビを観ながら、お風呂に入りながらの「ながら磨き」でOK!フッ素配合の歯磨き剤を使い、すすぎは少量のお水で。お口の中にフッ素を残してから就寝しましょう!

このように歯磨きのクオリティアップを1日トータルで考えると、負担なく続けられるのでないでしょうか?

最後に

いつまでも自分の歯で食べるために、そして健康を守るためには毎日のオーラルケアが必要不可欠です。
もったいないオーラルケアにしないために、今回のブログをぜひ参考にしてみてくださいね。

また、自分ではお掃除しきれない部位を綺麗にして口腔環境を維持するためにも、歯医者さんによるプロフェッショナルケアを定期的に受けましょう。

以上、歯ブラシの選び方と使い方でした。

(ちょっとだけ宣伝も)

今回のブログで紹介した2種類の歯ブラシですが、当院でお取り扱いしております(歯科医院専用の歯ブラシです)。
どちらも1本198円(税込)と、一般用歯ブラシと変わらないお値段になっております。ご購入を検討される方は当院スタッフにお気軽にお声がけください♪

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