PERIODENTAL
歯は老化で抜けるものではなく、多くは歯周病によって抜けるものです。
INTRODUCTION
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。歯周病はある日突然、重度の症状が出るのではなく、徐々に進行する病気です。大切なのは予防と適切な治療です。
歯茎に炎症が起きている状態。歯茎に歯垢や歯石がたまってできる歯周ポケットの深さは3mm以内で、歯みがきや硬いものを食べたときに、出血しやすくなります。
歯周ポケットの深さが5~7mm根元に向かって広がっている状態。歯を支えている歯槽骨も1/3~2/3溶けてしまいます。水がしみる、歯磨きをすると歯茎から出血するといった自覚症状が現れます。歯もぐらつき始めます。
歯周ポケットの深さは7mm以上になり、歯がぐらついている状態。硬い食べ物が噛みにくくなり、歯の周囲を指で押すと白い膿が歯の周囲からにじみ出るようになります。また口臭もキツくなり、歯と歯の間のすき間も大きくなるため、食べ物が歯につまりやすくなります。
病的口臭はほぼ100%が歯周炎によるものです。歯周炎とは、歯周ポケットに隠れた歯周病菌が炎症を起こす病気で、その症状がだいぶ進行している状態をいいます。
歯周病菌がお口の中で増殖し匂いを発しているので、ミントのタブレットを噛んでも気休めで根本的に口臭がなくなりません。
歯周病によって排出される口臭はカラダの中のタンパク質が細菌によって分解されて発生する『メチルメルカプタン」というガスです。このガスは血管に入って体内をめぐりやがてカラダに悪さをします。(細胞を傷つけるのです)なので、「病的口臭」は治療の対象です。
一般的な歯周病治療は、「プラークコントロール」と「お口のクリーニング」です。
歯の表面に付いた汚れをきれいに取っているのです。
しかし歯周病は歯周病菌の感染症ですので、表面の汚れを取っても、根こそぎ除菌しなければ、またすぐ菌が増えて再発してしまいます。
歯周病菌を残らず駆除し、良い菌で満たす治療を3回のご来院で行います。今までと違い、お口の中の悪玉菌を限りなく除菌、そして口腔内を善玉菌で満たすという治療です。
歯周病の大きな原因の一つは、歯垢(プラーク)です。歯周病を予防するために日頃の歯みがきでしっかりと歯垢を取り除くことが大切です。
大切なのは歯石ができないように、日々のブラッシングで歯垢を除去し、菌の繁殖を抑えることです。
歯周病予防は、日々のケアとプロフェッショナルケアの両立がとても大切です。
定期健診にお越し頂いている方は歯を失う確率が大幅に下がることが判明しています。一生歯を失わずに済むように定期検診を受けることをおすすめいたします。
虫歯は痛みなどの症状が出やすく、歯が蝕まれる病気のため気付きやすく、治療をすれば早く治すことが可能です。
しかし歯周病は歯を支える骨や歯周組織が侵されるため、非常に気付きにくいです。気づいた時にはすでに手遅れの場合も多く、治療にも時間が掛かります。
気になる症状がある方は、手遅れになる前に早めに受診しましょう。
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